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「事故っても死なない車」はある?安全な外車4選と衝突試験で分かる選び方

更新日:2026年10月24日
掲載データ:2024~2025年の公表評価を中心に構成
出典確認日:2026年10月24日

「家族を乗せるなら、万が一の事故でも命を守れる車を選びたい」

そんな思いから、「事故っても死なない車ランキング」「安全な外車」を調べている方も多いのではないでしょうか。

ただし、どのような事故でも死亡や重傷を防げる車はありません。安全性を比較するときは、車の頑丈さというイメージだけでなく、第三者機関による衝突試験や事故回避性能の評価を確認することが大切です。

本記事では、Euro NCAPやIIHSの公表結果をもとに、注目したい外車を紹介します。たとえば、メルセデス・ベンツ EクラスはEuro NCAPの2024年評価で年間最高の総合成績を記録し、テスラ モデル3は2025年評価で5つ星を獲得しています。出典

車名だけで選ぶのではなく、評価された年式・仕様・装備まで確認し、自分や家族に合う一台を見つけましょう。

この記事で分かること

  • 第三者機関の安全評価で注目したい外車
  • 「5つ星」「トップセーフティピック+」の読み方
  • 高評価の車でも確認しておきたい弱点
  • 購入前に販売店へ確認したいポイント

安全な外車4選|順位ではなく、評価の根拠で比較

まずは、今回取り上げる車種と評価の根拠を整理します。

車種参照した評価注目したいポイント
メルセデス・ベンツ EクラスEuro NCAP・2024年同年に試験された車の中で、最高の総合成績を記録。
テスラ モデル3Euro NCAP・2025年総合5つ星。乗員保護に加え、歩行者・自転車・二輪車への衝突回避性能も評価。
ボルボ XC90IIHS・2025年モデルトップセーフティピック+。主要な衝突試験でGood評価。
フォルクスワーゲン パサートEuro NCAP・2024年Large Family Car部門で、シュコダ スペルブと共同のBest in Classを獲得。

この表は、死亡率や生存率の順位を示すものではありません。Euro NCAPの部門別表彰とIIHSの安全賞は、それぞれの評価枠組みに基づくため、同一の点数として扱わず、車種ごとの強みを確認する材料として紹介しています。出典

メルセデス・ベンツ Eクラス|総合的な安全性能に注目

Eクラスは、Euro NCAPが2024年に試験した車の中で、最も高い総合成績を記録しました。

この成績は、次の4分野のスコアを重み付けして算出したものです。出典

  • 成人乗員保護
  • 子供乗員保護
  • 歩行者・自転車利用者などの保護
  • 安全支援システム

つまり、衝突時に車内の人を守る性能だけでなく、事故を避けるための支援や、車外の人への配慮も含めた評価です。

「高級車だから安全」と判断するのではなく、こうした総合評価の根拠を確認したい方にとって、有力な比較候補となります。ただし、この表彰は2024年に試験された車両の結果であり、歴代のEクラスすべてを対象にした評価ではありません。

テスラ モデル3|高い総合評価と、細部の課題を併せて確認

モデル3は、2025年のEuro NCAPで総合5つ星を獲得しました。試験車両は後輪駆動(RWD)・左ハンドルの仕様です。各分野のスコアは次のとおりです。出典

評価分野スコア
成人乗員保護90%
子供乗員保護93%
歩行者・自転車利用者などの保護89%
安全支援システム87%

側面衝突とポールへの側面衝突試験では、重要な身体部位の保護が良好とされ、この部分の評価で満点を獲得しています。自動緊急ブレーキも、歩行者・自転車・二輪車などに対する試験で良好な結果を示しました。

一方、フルラップ前面衝突試験では、後席乗員の胸部保護が「Marginal」と評価されています。総合5つ星でも、すべての座席・身体部位・試験項目が最高評価とは限らない点は押さえておきましょう。

また、成人乗員保護の「90%」は、生存率90%という意味ではありません。これはEuro NCAPの試験・採点に基づくスコアです。

ボルボ XC90|後席保護の改良と製造時期を確認

XC90の2025年モデルは、IIHSのトップセーフティピック+を獲得しています。主要な衝突試験では、次の総合評価が公表されています。ただし、細目には「Acceptable」の項目もあります。出典

試験項目評価
スモールオーバーラップ前面衝突Good
更新版モデレートオーバーラップ前面衝突Good
更新版側面衝突Good

注目したいのは、IIHSが後席乗員保護の改良についても説明していることです。2024年12月より後に製造された2025年モデルでは、後席シートベルトのロードリミッターが変更されています。

更新版モデレートオーバーラップ前面衝突の評価は、2024年12月より後に製造された2025~26年モデルが対象で、後席乗員の拘束装置などの細目はAcceptableでした。また、側面衝突では胴体と後席骨盤の細目がAcceptableです。スモールオーバーラップ前面衝突の助手席側は、2018年のXC90でボルボが実施した試験に基づいています。

同じ「XC90」「2025年モデル」という名称でも、製造時期による変更内容まで確認する必要があることを示す例です。購入候補の車両については、車台番号をもとに仕様を販売店へ確認してください。

なお、IIHSはアメリカの機関で、評価ページには対象市場の明記がありません。日本仕様への適用は、装備や構造の相違を個別に確認する前提で参考にしましょう。

フォルクスワーゲン パサート|ワゴンを検討する方の比較候補

安全な外車を探すとき、SUVだけに候補を絞る必要はありません。

パサートは、Euro NCAPの2024年評価で、Large Family Car部門のBest in Classに選ばれました。同じプラットフォームを使うシュコダ スペルブとの共同受賞です。出典

この賞は、標準装備の安全性能を対象に、乗員保護や安全支援など4分野のスコアから選ばれています。ワゴンを検討している方にとって、確認しておきたい評価です。

ただし、この結果は当該世代の評価であり、旧型パサートにもそのまま当てはまるわけではありません。中古車を探す場合は、世代と評価対象車両を照合しましょう。

安全評価の「5つ星」と「トップセーフティピック+」は何が違う?

Euro NCAP|複数分野の安全性能を確認する

本記事で参照した2024~2025年のEuro NCAP評価では、成人乗員保護、子供乗員保護、歩行者・自転車利用者などの保護、安全支援システムの4分野が重要な判断材料になります。出典

星の数だけを見るよりも、詳細レポートで「どの座席の、どの身体部位に課題があるか」を確認するほうが、購入判断に役立ちます。モデル3の後席胸部保護のように、総合評価だけでは分からない情報も公表されています。出典

IIHS|受賞年と適用条件まで確認する

IIHSの2025年トップセーフティピック+では、主要な衝突試験でGood評価を得ることに加え、ヘッドライトや歩行者向け衝突回避性能にも条件があります。出典

注意したいのは、受賞条件に製造時期が付く車種もあることです。IIHSの一覧では、XC90プラグインハイブリッドについて、2024年12月より後に製造された車両が対象と明記されています。

受賞歴を調べるときは、車名だけでなく、対象年式・仕様・製造時期の注記まで読みましょう。

「頑丈な車」を探すだけでは分からない安全性

衝突試験は、車体がどれだけ変形したかだけを見るものではありません。乗員の身体に加わる負担や、シートベルト・エアバッグによる保護も評価されます。

たとえばモデル3では、前面衝突で客室の安定性が確認される一方、後席胸部の保護に課題が示されています。またXC90では、後席シートベルトの改良が評価対象になっています。

そのため、「ボディが硬そう」「ドアが重い」といった印象だけで結論を出さず、次の視点で詳細結果を確認しましょう。

  • 運転席だけでなく、後席の保護も評価されているか
  • 前面衝突と側面衝突の両方でどう評価されているか
  • シートベルトやエアバッグを含めた保護性能はどうか
  • 歩行者などへの衝突回避性能はどうか

購入前に確認したい5つのポイント

以下は、記事の評価結果を実車選びにつなげるための確認リストです。

1.評価対象と購入車両の世代・年式を照合する

車名が同じでも、評価対象が旧型なのか現行型なのかを確認します。初度登録年だけで判断せず、モデルイヤーや製造時期も販売店へ確認しましょう。

2.日本仕様の装備を確認する

海外の評価車両と、日本で購入するグレードの安全装備を照合します。「海外で高評価」という説明だけでなく、日本仕様の装備表や取扱説明書で確認することが大切です。

3.後席を使う人に合うか確認する

家族で使うなら、後席保護の試験結果に加え、使用予定のチャイルドシートの適合や取り付けやすさも確認します。総合評価だけでなく、実際に使う座席を基準に検討しましょう。

4.運転支援機能は、作動条件まで説明を受ける

自動緊急ブレーキや車線維持支援について、検知対象、作動速度、苦手な状況を確認します。試乗では通常走行での扱いやすさを確認し、急な飛び出しなどを再現して作動を試すことは避けてください。

5.衝突後の通報・脱出機能も確認する

事故後の対応も確認項目です。Euro NCAPのモデル3のレポートでは、緊急通報、二次衝突防止、水没時の脱出に関する確認結果も掲載されています。出典

購入候補についても、日本での緊急通報サービスの利用条件や、非常時のドア開放方法を販売店で確認しておきましょう。

よくある質問

安全評価で1位なら、最も死亡しにくい車ですか?

そのようには断定できません。

Euro NCAPのBest in Classは、対象年に試験された車両について、定められた分野のスコアで比較する表彰です。IIHSの安全賞も、その年の試験・装備条件に基づくもので、あらゆる事故での生存率を順位付けしたものではありません。出典

5つ星なら、細かい試験結果を見なくてもよいですか?

細かい結果まで確認することをおすすめします。

モデル3は2025年評価で5つ星ですが、フルラップ前面衝突試験の後席胸部保護はMarginalでした。家族を後席に乗せる方にとって、こうした情報は重要な判断材料になります。出典

最新の評価と過去の評価は、そのまま比較できますか?

同じ条件として扱わないことが大切です。

Euro NCAPは2026年から評価方法を変更すると公表しています。また、IIHSも受賞年ごとに条件を示しています。星や賞の名称だけでなく、評価年と適用基準を併記して読みましょう。出典

レクサスの安全性能は事故っても死なない車ランキングに見るレクサスの安全性能、雪道での走りは雪道に強い外国車ランキングで扱っています。

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まとめ|安全評価は「車名」ではなく「購入する一台」に結び付ける

安全性を重視するなら、まず第三者機関の評価で候補を絞り、その後に購入予定車の仕様を確認する順番が実用的です。

  • Eクラス:2024年Euro NCAPでの総合成績に注目。
  • モデル3:2025年の5つ星評価と、後席保護を含む詳細結果を確認。
  • XC90:IIHSの衝突試験結果に加え、製造時期と改良内容を確認。
  • パサート:2024年の部門別最高評価を、ワゴン選びの参考にする。

最後は、評価対象の年式・仕様・装備と、購入する車両が一致するかを販売店で照合してください。

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